「東海大学」様で特別講義の講師役を行いました。
●月某日
昨年、新卒の人材を獲得するために会社説明会を行なった東海大学、国際文化学部デザイン文化学科講師の早川先生より、弊社総務大内宛にお電話をいただきました。
早川先生「Youたち、ちょっとウチで、特別講義してみない?」
大内「ほ、ほ、ほぇ~っ!?」
詳細を聞きますと、東海大学では2年生を対象に年10回、外部講師を招いて就職をテーマにした「キャリアデザイン」という特別講義を行なっているとのこと。
昨年弊社で実施した会社説明会の内容、特にデザイナー岩村の話した現場での話が早川先生の印象に残ったらしく、講義の10回目というフィナーレを飾るにふさわしい!(と思われたのかどうかは分かりませんが)とのことでオファーをいただきました。
こんな経験、もちろん弊社もしたことありません。しかし「依頼される」ということが三度の飯よりも大好きな自然農園(お仕事の依頼も待ってます!)としては、鼻息荒くオファーを快諾させていただくことにしました。
昨年度の会社説明会が良かった、とのお話でしたので、当然今回教壇に立つのは、前回の会社説明会でお伺いさせていただいた、村瀬、岩村、大内の3人。
いったい、どんな講義をすればいいのか…その数日間、夜も眠れないかと思うほど悩みに悩む3人でしたが、蓋を開けてみると夜は快眠!(昼も快眠!)逆に寝すぎて眠い目をこすりつつ、打ち合わせを重ねました。
講義の時間は1時間20分。
まずは一人20分ずつ、合計1時間講義を行い、残り20分は質疑応答に充てることにし、「過去9回、いろいろな講師の方が講義をされているので、それとは違うお話をしたいよね~」ということで合意。
・現場のリアルな話をしよう(自分たちは先生じゃないし)
・大学2年生に、いまのうちに伝えたいこと
・4年生大学なのだから、デザインだけでなく思考の話を
という考えから「ディレクションとは⇨ディレクターになろう!」をテーマにした講義を行うこととしたのです。
そうして、2019年1月10日(木)15時から、いよいよ運命の講義は始まりました。
講義のトップバッターは村瀬。弊社制作部長という社内ディレクターの統括であり、当然一人のディレクターでもあります。
・ディレクションとは?
・ディレクターになるには?
・ディレクターの役割とは課題解決
・ディレクターをすると人生が楽しくなる!
といった内容を、わかりやすく、かつ詳細に語ります。
ですが、やはり熱い男村瀬。一人20分という自分の持ち時間を大幅に超え、約40分の大熱弁。ディレクターでありながら、自分が話す時間をディレクションできないという事態に陥ります。
そんな人の語るディレクター論に信憑性はあるのでしょうか?
あまりに長い話のためか、一部の学生に睡魔が訪れます…。
持ち時間を大幅に超えたため、2番目の岩村はやむなくトークテンポを早めに。最後の何枚かのスライドも省略しながら、デザイナーからディクレターに向かっている自身を作例をもとに紹介。
・自身のキャリアステップ
・トータルディレクションの作例紹介
といった、ディレクションをするにあたり、自分が思うポイントを語ります。
そうして、この辺りで、一部の学生の意識がオチていくことに…。
3番目の大内は、時間が削られていることに動じず、総務&経理の立場から、マイペースで自身のパートを語ります。スライドには学生が聞いたことのない文字「労務管理」が表示。
・ブラック企業と、この業界
・データをもとに年収のお話(デザイン業界の年収が平均より低い事実)
・デザイナー、ディレクターになっても給料が高くない
・来年からの残業制限問題
・将来この業界はどーなる?
など、学生の夢や希望を崩すトークを展開します。
生々しい超リアルな内容に、睡魔に襲われていた学生たちも、思わず背筋がのびた様子。学生にとっては、おそらくこのパートがとても印象に残ったのではないでしょうか?
とにもかくにも、こうして自然農園としても初めての試みである特別講義は、幕を閉じたのでした。
後日、先生より送られてきた講義レポートを拝見すると、年収などの生々しい話に「おどろいた!」「現実にビビった!」「自信がなくなった!」と語る学生さんがいた一方、「それでも目指そうと思います!」という、前向きで、嬉しい声もいただきました。
「3人の講師それぞれの話がリアルで勉強になりました」とのコメントも多く、いろいろ伝わる部分はあったかな…とほっと胸をなでおろし、「我々の話を聞いて、自然農園が楽しそうに見えた」という感想に嬉しさを隠せない3人でした。
またこのような機会があれば、ぜひ若い学生さんにお話をしたいなぁ、と思うところです。興味のある学校の方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡をいただければと思います。